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​研究概要

本研究は、近代日本の公共施設に焦点を当て、特に1910年代から1950年代にかけて、鉄筋コンクリート造(以下RC造)建築物として建てられていく過程とその背景を明らかにし、RC造公共建築物が持つ社会的、文化的な意味も加味したうえで、それらを建築史上に位置づけるものである。

従来、建築分野における公共施設のRC造化は、耐火、耐震性能の確保という位置付けがなされてきた。しかし、それによらない事例が各地で存在しており、本研究では、建築史分野の視点のみならず、建築計画、建築構造、さらに社会史や文化の視点から公共施設のRC造化を考え、RC造公共建築物の再評価を試みるものである。

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